活かせているというより、現場経験が無いと、
この仕事はうまく出来ないと思いますね。
現場経験で培った能力で現在のお仕事に活かせていることはありますか?
活かせているというより、現場経験が無いと、この仕事はうまく出来ないと思いますね。
専門的な物件開発や設計管理、設備保守においては必ずしもそうではありませんけどね・・。特に業態開発においては単に面白そうな、売れそうな店のアイデアを出すことでは無く、当然、「売上の積み上げ」・「かかる経費の計算」・「投資金額と回収期間の計算」であったり、「調理・接客のオペレーションや動線を考えたレイアウト」、「食材やメニュー・簡単なレシピの提案」など現場の経験が有るのと無いのとでは仕事の「質」が全然違います。その経験はあればあるほど良いと思います。
新業態(ブランド)とは、どのように出来上がるのですか?
様々なケースがありますが、主には会社(既存店舗)が抱えている問題、将来の当社が向かうべき方向などを勘案し、それに沿って新しいものを企画する場合がほとんどです。
経営陣には中長期の売り上げと利益目標が勿論あるので、その目標に対して具体的にどうするかという施策を新業態や既存店の業態変更と絡めて提言していきます。
自分の頭に思い浮かんだ
「アイデアを形にしていく初期段階」が
一番楽しいですね。
仕事をしていて、モチベーションが上がる(やりがいを感じる)瞬間はどのような時ですか?
モチベーションが上がって、グッと気分が上がるのは新しいビジネスが閃いた時ですね。
「この案は今後形になりそう」「このビジネスはダイナックがやるべき」というアイデアが思いついた時はテンションが上がります。
アイデアが実際出来上がる瞬間よりも、自分の頭に思い浮かんだ「アイデアを形にしていく初期段階」が一番楽しいですね。いつもよりニヤニヤしてしまいます。笑
好き勝手最後までつっこんで取り組んで
成功している店舗というのは好きですね。
一番気に入っている業態/店舗はありますか?
東京駅近くにある、「ラ・ブーシェリー・エ・ヴァン」という店が一番気に入っています。
2011年ごろに企画して立ち上げた店舗で、テーマは「南仏のお肉屋さんが始めたワイン食堂」です。
売上利益が出ている、というのは当たり前のことですが、うまくブランディングを行えた点が気に入っている理由ですね。「テーミング」と言いますが、その業態コンセプトに沿って商材や商品、内外装デザイン、レイアウト、制服、BGMなど細部までこだわれたのが良かったです。
他にも、横浜にある「ヒラツカ」や有楽町駅近くにあるその名の通り「有楽町ワイン倶楽部」など、個人的趣味も合わせて、好き勝手最後までつっこんで取り組んで成功している店舗というのは好きですね。そういう意味ではもちろん「魚盛」も大好きですが(笑)
「失敗」の経験から学んだ多くのことが、スキルと
いうより財産として自分の中に身についたことです。
ダイナックに入社して身に付いたスキルはどのようなものがありますか?
それはありすぎて言い切れませんが、メーカーや販売という会社ではなく、また外食でも当社のようなチェーンストアオペレーションが未熟で「人の技術」に頼る会社では、自分たちで考え、企画し、人材を集め教育し、商材を選び加工して商品にし、対面で接客して売る、という「川上から川下まで」飲食店の全てを学べ、また細かい(細かすぎると思いますが 笑)お金の流れも深く学べますので、独立して飲食店経営をうまくできるようなスキルは身につきます。
また「多業態」経営していますので、ひとつの業態に限らず様々なジャンルの知識や経験が得られました。
さらには、私は開発職も経験しているので、店舗の設備や設計、マーケティングスキルなども幅広く身につきました。ただ、一番身についたことは、お客様やお取引先様、オーナー様に対して多大な迷惑をかけてしまったこと、お叱りを受けたこと(お褒めも多少はありますが)などの「失敗」の経験から学んだ多くのことが、スキルというより財産として自分の中に身についたことです。
自己実現がしやすい環境、会社にしたい
今後のダイナックはどうなっていくと思いますか?どうしていきたいですか?
若い人に限らず、働く人たちがもっと意見を言ったり、チャレンジができるような、自己実現がしやすい環境、会社にしたいと考えています。個人的にですが、そんな会社の方が単純に面白い気がします。
昔は今より?自由で面白い発想のバーやカフェ、居酒屋、ステーキレストランやとんかつ店、「こんにゃく料理」をテーマにしたバーなんてのもありました。
そんな自由な発想を具体化できる夢のある会社にしたいですね。もちろん儲かる、が大前提ですが(笑)