自分が先輩にやってもらって嬉しかったと思う部分を、
真似して自分の部下にも同じように接しています
担当部長 / 43歳
京都産業大学 卒業
2022年
現在に至る
2020年
担当部長へ昇格
2018年
課長へ昇格
2013年
担当課長へ昇格し、咲くら阪急グランドビル店の店長兼務
2012年
咲くら北新地店へ異動
2010年
燦ヒルトンプラザウエスト店へ異動
2006年
燦大阪店へ異動し、店長へ昇格
2004年
店長代理へ昇格
2002年
入社、「燦神戸店」にサービス担当として配属される

現在の仕事内容を教えてください。

今は西部の14店舗を担当していて、各業態のメニュー開発や数字管理、人材育成、店長たちのフォロー等…仕事内容は多岐に亘ります。様々な業態を受け持っていますが、どれか1つを選ぶなら「虎連坊」は最初からメニュー開発等も担当しているので一番接しているかも知れないですね。また、12月の繁忙期になるとホールに出て一緒に働くこともあります。が、接客は昔から得意ではないです(笑)

現場経験時も接客はあまり得意ではなかったのですか?

そうなんです。新入社員で配属された最初の2年間は、当時のお店に社員が多かったということもあり、ひたすら洗い場しかしておらず、ホールには出ていませんでした。ただそれが苦痛だったという訳でもなく、当時一緒に働いていた上司・先輩方は今でもつながりが強くて、一緒に飲みに行くこともしょっちゅうあります(笑)

西部店舗の特徴なのかコミュニティが強くて、仕事でご一緒する前から飲みの席で知り合っている、だから後から仕事でご一緒するようになっても、お互い知っているからやりやすいということがあります。

人に恵まれて今の自分があるのかも知れませんね。

メニュー開発はどのようにされていますか?

メニュー開発についてですが、たとえば季節メニューの仕入れは自分で酒屋さんを呼んで選ぶとかではなく、身についた知識から考案することが多いですね。昔から接客が本当に苦手だったので…表に出る仕事ではなく、デシャップ(調理場とホールをつなぐ役割)などの仕事が多かったんです。なので、調理長たちがメニューを考えるのを見ながら、手伝うことが多かったんですよね。1月の魚のリストを持ってきて、とか野菜のリストを持ってきて、とか。そういう仕事をお手伝いしている内に、ホールの最前線で働くというよりも裏方の仕事の方が得意になってきて、自分でも本を見て細かい料理の勉強をするようになっていきました。

元々接客よりも料理に興味があって、実はホールではなく調理職志望でした。高校を卒業して調理の専門学校に通っていたのですが、すぐ辞めて遊んでしまって…ちゃんとしようと一念発起して大学に入り直したのですが、やはりやりたいことをやろう!と思い直して飲食の道を選びました。

でもそれは関係ないかも知れなくて、任される仕事がたまたま裏方の仕事だった、自分に合っていることをやらせてもらえた、という感じですね。上司方に色々なお店へ連れて行ってもらって料理の勉強が出来た、というのも大きかったと思うので、上司や先輩方に恵まれているなぁと感じます。

あとは本や雑誌を見て良いなと思ったら、実際にその店へ足を運ぶようにしています。

お客様に喜んで頂くことを考える中で、料理があってサービスがあるので料理のことも詳しく知っていないといけないし、どういう料理で喜んでもらおうか、ということを考える流れの中で料理に興味を持つというのは自然なことだったなと思いますね。

挫折した経験はありますか?それをどのように乗り越えましたか?

燦ヒルトンプラザウエスト店のオープン時、社員が当時の東店長(現在は部長)と店長代理だった私の二人しかいませんでした。

店長はあまり店にいないし、自分は接客苦手だし…パートナー(アルバイト)が50人くらいいたはずなのにどんどん辞めていって、気づけば数人になってしまって。つらかったですね。

初めて燦大阪で店長になった時には、やりたいようにやれと言ってもらえて、やりたいようにやったら1か月後にパートナーが40人くらいいたのが3人くらいに減っていた、ということが再びありました。

人を辞めさせようなんて思っていませんが、でも「妥協せずにやりきれ」と教わってきたので、毎回異動する度に自分流を貫いてきた結果、人が減ってしまって…自分で全てやろうとせずに人に任せる大切さも学びました。

目標を教えてください。

人不足が解決するくらいに、良い店長がたくさん増えたら良いなぁと思います。

そのためには、店長たちにも必ず不満は生まれると思うので、その不満や不安を解消するために一緒にご飯を食べに行って話をして目標をしっかり見出すこと、ですかね。あとはそもそも不安にさせない、ひとりじゃないんだと思わせること。自分が上司・先輩にやってもらって、よかったと思う部分を自分の部下にも同じように真似して接しています。

そして店長たちが他社に勝てるような業態をつくったり店を作ったり人を育てたりして、会社が成長して大きくなることが喜びですね。私一人で出来ることは限られているので、自分が先輩方にやってもらったことを思い返して、流れの中でやれることをやっていきたいと思っています。